COLUMN
コラムこんにちは。
今回はちょっと重めのテーマかもしれませんが、施工管理技士の資格取得にまつわる「不正」について、しっかりお話ししたいなと思います。
最近、この話題、ニュースで見かけたことがある方もいるかもしれません。
「え、不正取得?そんなことあるの?」って思いますよね。
でも、実際に起きてるんです。
しかも、結構な規模で。
以前に報道されたんですが、ある大手建設会社が、施工管理技士の受験に必要な実務経験年数をごまかしていたんです。
具体的には、65人もの社員が不正に受験し、資格を取っていたとのこと。
これって、ただの「ズル」じゃ済まされません。
会社としての信用も失うし、現場に配置される側の人の責任も重くなる。
もちろん「早く資格を取らせて現場に出したい」という会社の気持ちも、少しはわかるんです。
でも、それを不正でやってしまったらダメなんです。
施工管理技士って、法令を守る責任がある立場。
その資格を取る過程でルールを破っていたら、もう根本から信用されません。
お施主さんだって、そんな会社に工事を任せたくないですよね。
大切なのは、誠実に、正しく積み上げていくことなんです。
ここで少し、制度のおさらいをしておきましょう。
施工管理技士には1級と2級がありますが、どちらも受験するには一定の実務経験年数が必要です。
たとえば、2級管工事施工管理技士の場合——
ちょっとややこしいんですけど、自分がどの区分に当てはまるのか、ちゃんと確認しておくことが大切です。
ちなみに私の知り合いは、高卒で現場に入り、コツコツ働きながら4年半の実務経験を積んでから受験しました。
正直大変そうでしたけど、「ちゃんと頑張ったから自信持って受験できた」って言ってましたよ♪
「まぁバレなきゃいいんじゃない?」って思ってる人、いませんか?
それ、ほんとに危ない考え方です。
もし不正が発覚したら、合格はもちろん取り消し。
それだけじゃありません。
その人の資格を使って会社が「建設業許可」を取っていたり、「経営事項審査」に使っていた場合、
会社全体にペナルティが科せられる可能性もあります。
最悪、工事の受注ができなくなったり、信頼していた取引先から契約を切られたり……。
その影響は、本人だけじゃなく会社全体に波及するんです。
ちょっと耳が痛い話かもしれませんが……
実は、実務経験をごまかして受験させる話って、けっこうあるんです。
「〇〇さん、年数足りてないのに受験させてもらったらしいよ」みたいな噂、
建設業界で働いていると、ちょこちょこ聞こえてきたりしませんか?
もちろん全部が事実ってわけじゃないと思いますが、
こういうことが起きてしまう背景には、制度の甘さや業界の習慣的なものもあると思うんです。
でも、だからこそ、私たち一人ひとりが意識を持つことが大切なんですよね。
ここまで読んでくれた方の中には、
「私まだ未経験だけど、これから施工管理の仕事に挑戦したい!」
そう思ってる方もいるかもしれません。
そんなあなたに、心から伝えたいです。
急がなくていいんです。
遠回りに見える道でも、ちゃんと経験を積んでから受験すれば、それが確かな自信になります。
不正で得た資格は、いつか必ずバレます。
バレなかったとしても、自分の中にずっとモヤモヤが残っちゃうかもしれません。
それよりも、自分の力で正々堂々と合格できたら、どれだけ誇らしいか。
現場でも、もっと堂々と胸を張って仕事ができますよ。
施工管理は、覚えることも多いし、責任もあるけど、
そのぶん、やりがいもあるし、ちゃんと自分の価値を証明できる仕事です。
あなたの努力は、ちゃんと誰かが見てくれてるし、必ず報われます。
資格を取ることだけがゴールじゃありません。
施工管理の仕事を、長く、自分らしく、誇りを持って続けていくことが大切です。
あなたの一歩を、心から応援しています♪
03-6277-2929