COLUMN
コラム
舗装工事と聞くと道路や駐車場を思い浮かべるのが一般的です。しかし住宅や施設の外構、公園の園路などでも舗装工事は施工されています。
舗装の材料も使用する場所によってさまざまな種類があります。
この記事では、日常的に目にする舗装工事の概要と、働くときにあれば有利な資格について紹介します。
道路だけではない舗装工事ですが共通点はあります。それはしっかりとした路盤の上に施工しなければならないということです。
路盤に一定の厚みがあってビシッと締まっていないと、その上の舗装はすぐにでこぼこになってしまいます。
路盤という下地は一緒ですが、その上に敷く舗装材は目的や施工条件によって違います。どんな材料がどのような場所に使われることが多いか紹介します。
舗装の材料として一番ポピュラーなのがアスファルトです。舗装で使われるアスファルトは、石油精製の過程で産出され、黒色の固体か半固体です。
正式には、加熱性アスファルト混合物と呼ばれます。
雨水の浸透促進や街路樹保護などの目的で使われることが多い透水性の高いアスファルトは、開粒度アスファルト混合物やポーラスアスファルトです。
アスファルト舗装は、道路(車道・歩道)や駐車場などで使われることが多いです。
コンクリートはアスファルトに比べると耐久性(摩耗に強い)が高く、静粛性に富む上に寿命も長いです。ただ、アスファルトよりもコストがかかります。
温度の変化などによる収縮が大きいため目地を設けなければならず、セメント、骨材、鉄筋などの材料も必要になります。
最近では、コンクリートの固結力を利用したデザイン性の高いものが住宅の外構などに多く利用されるようになりました。
道路、駐車場、外構など多枝にわたり使用されている舗装材です。
樹脂製混合物(樹脂モルタル)は、アスファルトやコンクリートの上に敷き均して使うことが多いです。景観のために樹脂系結合材に顔料などで着色して使用します。
自然石やゴムチップを骨材として、路面のすべり抵抗性を高めたり色彩によって通行帯や交差点を区別したりするために設置されることが多いです。
道路(車道・歩道)はもちろん、公園や各施設の外構部分に設けることもあります。
ブロック系の舗装材は、コンクリート平板やインターロッキングが一般的です。ブロック系の魅力は、多彩な形状と豊富な色調や規格があることです。
ブロック系は使い方しだいで、非常に多種多様な空間をつくり上げることが可能になります。景観や周辺環境に配慮した舗装にしたい場合に多く利用されます。
住宅のアプローチ、公園や施設の外構や歩道部分に設けられることが多いです。
その他の舗装として代表的なものには、真砂土やウッドチップ、木塊などがあります。
最近では型枠式や型押し式のタイル状舗装も人気です。型枠にアクリル系樹脂を流し込んだり、舗装用混合物に型押しで模様をつけたりする工法です。
見た目はタイル舗装と変わりません。
歩道橋や駅のプラットホーム、公園の園路などに使用されます。
舗装の下地となる路盤は、一般に以下のような構造をしています。地表から深い位置の順に記載しています。
| 路床 | 整正や改良をされて荷重の支えとなる基盤 |
| 下層路盤 | 比較的大きな粒度の砕石を転圧した路盤 |
| 上層路盤 | 粒度調整砕石が用いられ複数回転圧される路盤 |
| 基層 | 上層路盤の不陸を整正するのが目的の層 |
| 表層 | 路面としての機能性・快適性・安全性が確保されている層 |
基本的に、路面にかかる荷重が大きい場合ほど路盤は厚くなります。

舗装工事で働くとき有利になる資格を3つのカテゴリーに分けて紹介します。
土木施工管理技士は、土木工事現場の安全・品質・工程・原価などを総合的に管理する役割を担う技術者です。
この資格には1級と2級があり、それぞれに一次検定と二次検定があります。
| 項目 | 1級 | 2級 |
|---|---|---|
| 管理可能な工事規模 | すべての土木工事 | 比較的小規模な工事 |
| 配置可能な技術者 | 主任技術者・監理技術者 | 主任技術者(条件付き) |
| 社会的信頼性 | 非常に高い | キャリアの出発点として有用 |
施工管理技士として求められるのは、以下のような能力です。
一般財団法人全国建設研修センター|技術検定
https://www.jctc.jp/exam/doboku-1
舗装施工管理技術者は、舗装工事に特化した民間資格であり、社団法人日本道路建設業協会が主催しています。 この資格は、国土交通大臣の認定を受けており、業界内での信頼性も高いです。
舗装分野の専門資格であるため、資格を取得することで即戦力としての評価が格段に高まり、キャリアアップや就職・転職時にも有利になります。
| 等級 | 特徴 | 難易度 | 主な受験条件 |
|---|---|---|---|
| 1級 | 上級者向け、より高度な舗装工事を担当 | 高い | 主任技術者や指導的立場での実務経験が必要 |
| 2級 | 基礎的な知識・技術の証明 | 比較的易しい | 基本的な舗装工事の経験があれば受験可能 |
舗装に関する専門的なスキルと経験を持つことを証明できるこの資格は、舗装工事に携わる技術者にとって非常に有益です。
一般社団法人日本道路建設業協会|舗装施工管理技術者資格試験
http://www.dohkenkyo.or.jp/pavement/
建設機械運転者の資格は、舗装工事だけでなく、土木工事全般で活用できる非常に汎用性の高い資格です。 就職や転職活動の際にも、他の応募者と差をつける武器になります。
| 資格名 | 操作可能な機械 | 特徴 |
|---|---|---|
| 車両系建設機械運転者 | 油圧ショベル、ブルドーザー、トラクターショベル、スクレーバー、パワーショベルなど | 土工・舗装現場の主力機械を幅広く操作可能 |
| 締固め用機械運転者 | 振動ローラー、ロードローラー、タイヤローラー、ハンドガイドローラー、道路舗装用の小型機械など | 主に舗装仕上げ・地盤締固めに特化 |
これらの資格は、安全講習や実技講習を経て取得することが一般的で、未経験者でもチャレンジしやすいのが特徴です。
ここまで、舗装工事全般の概要とおすすめの資格について紹介しました。数ある建設業のなかでも親しみのある業種の一つでしょう。
舗装工事を学び、経験を積むことは他の土木工事でも役立つことが多いです。それは他の土木業種から舗装工事に転職を検討されている方も同じだと考えます。
そして即戦力としての評価をさらに高めたいとすれば、資格の取得が欠かせないのも同様です。
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